2023年1月8日日曜日

第14回ネットワーク会のご報告

 2023年1月8日、中津市にて、およそ3年ぶりとなる対面でのネットワーク会を開催しました。県内各地で行われている地域の活動ですが、実はお互いよく知らないので、今回は前半を中津の「あい💓ことば」の活動見学としました。

「あい💓ことば」の活動は今年で10年目。月に1度の集まって、アクティビティと日本語・学習サポートで居場所づくりをしています。小中学校教師、日本語教師、看護師、行政など様々な立場のスタッフが常時5〜10人いて、当日来たこどもたちや家族と一緒に活動を楽しんだり、悩みの相談にのったりしているそうです。

昨日は集まった13人のこどもたちが習字に挑戦。初めて筆を持つ子も多く、それぞれの願いを「書き初め」にして笑顔を見せていました。その後、スタッフのお一人による琴の演奏を聞いたり一緒に合奏したりしていました。長年活動を続けてきた団体ならではのアットホームさが魅力的でした。

午後からのネットワーク対話会では、本当に久しぶりに対面でお話ができました。県内各地からの参加者10人で、それぞれの自己紹介や活動紹介をして親睦を深め、現状と課題などを深掘りしていきました。2時間の予定も気づけばあっという間に3時間。ネットワーク会のこれまでとこれからを考える良い機会になったと思います。

【参加者からの声】

〇 自分の地域以外の活動を見せてもらうのは初めててとてもわくわくして行きました。こどもたちやおうちの方たちが、まるで自分のおうちに来るかのように自然にやってきて、のびのびと活動する様子を見て、学校や家庭ではなもうひとつの場所で、愛情に包まれて安心してすごせる場所があることの大切さを感じました。

〇「ここに通っていた子どもたちはそれぞれに豊かな進路を切り拓いている」というスタッフの方のお話をきいて、地域のリソースに繋がることは、今、ここだけのためでなく、長い目で見て子どもたちの将来をよりよくすることに役立つのだと思いました。

〇おうちの方たちが悩みを相談し合ったり、情報共有されている姿を見て、あいことばさんはこどもたちだけでなくおうちの方にとっても大事な役割を担っていると思いました。

〇やっぱり積み重ねってすごいと思いました。実績があるからこそ、行政とも連携できたり願いを申し入れたりできるんだと思いました。

〇 お話会に参加させていただき、色々な話題を参加者の方と意見交換しました。就学前の子供と外国籍の母親へのサポートについて、個人的に引っかかっていたことが、同様の関心を持つ人に会うことで、取り組まれるべき課題であることに気付くことができました。また、色々な人とざっくばらんに話をすることで、これまで見えていなかった発見もありました。現在はソーシャルメディアで同様の立場にある人を見つけ、つながることが可能ですが、色々な立場の人に出会う場を作って提供していただいたのは重要だなと思いました。有意義な時間をありがとうございました。

これからもネットワーク大分では、対面とオンラインを組み合わせながら様々な立場の皆さまと地道に連携していきたいと思っています。多文化に生きるこどもたちと、こどもたちに関わる方々にとってより有意義な一年となりますように。どうぞ2023年も応援のほどよろしくお願いします。

多文化に生きるこどもネットワーク大分

事務局 一同