2022年9月17日土曜日

第13回ネットワーク会参加のお礼

 9月16日に、第13回ネットワーク会 「教えてもらおう!ムスリムのこと」 をオンライン開催しました。国内外、県内外から多くのご参加を頂き、大変有意義な時間となりました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

ザファー サイードさんから日本での経験やムスリムのことを話していただきました。サイードさんは、19歳で来日しAPUの学生として過ごし、その後も別府に在住しています。宗教について深く聞く機会があまりないのでイスラム教、ムスリム、ヒジャブについてなどの話を聞けて勉強になりました。「イスラム教は平和にするための教え」ということばが印象的でした。子ども食堂などの活動で子どもたちが幸せに過ごしていけるようにと考える姿にも感動しました。

後藤寿美枝さんからは、小学校での日本語支援について話して話していただきました。困りを解消していくまでの個人での活動、広がる周りの協力などの実践を話していただきました。出会った家族から「チャレンジするために日本に来たので、そのチャレンジを応援してください」と言われたことが心に残っているとおっしゃっていました。その後もいろんな家庭に寄り添って、活動を広げている寿美枝先生の姿勢に気持ちを新たにできました。

会の最後に、サイードさんの日本語の先生であった本田先生からの言葉に気持ちが温かくなりました。見守ってくれている方がたくさんいるのだと、異国で信頼関係を築いているサイードさんの姿から、私たちにできることは何なのかを考えることができました。

放課後タイムでは参加者の皆さんの声も聞くことができました。まだまだ時間がほしい気持ちでしたが、知らないことを知ろうとすること、相手の立場になって考えることや社会や宗教といったくくりではなく本人の気持ちに寄り添っていくことでもさらに分かり合えるのではないかと思えました。

40人を超える皆さまからの申込み、参加をいただきありがとうございました。

皆様の声

〜アンケートから抜粋〜

○食べ物の問題も、宗教にみならず、アレルギーに起因することもあるように、多様性やいろいろな背景や事情に気づき、お互いに配慮できるようになれば、もっと住みやすい社会になるのではないかと思いました。

○後藤先生の実践のお話には、自分でも取り組めるアイデアが多く、活動に還元していきたいと思います。どこまでやっても受け入れてもらえないつらさや寂しさ、憤りなど、一緒に経験させていただいたような気がして、多くの学びを得られました。

○「なぜ、ムスリムだけ?と思うかもしれないが、ムスリムを特別視しているわけではなく…」と事務局の方が最後に仰ったことは納得のいくものでした。他の宗教、民族についても、知っているつもりになっているだけかも、と自分自身振り返ろうと思います。

○子ども食堂を運営し、草の根レベルで交流を深め、信頼を築き上げようとしているサイードさんの努力に頭が下がります。

たくさんのご意見ありがとうございました。

私たち「多文化に生きるこどもネットワーク大分」はこれからもさまざまな地域、立場にあるみなさまと、よき学びの場、集いの場を作っていきたいと思います。

多文化に生きるこどもネットワーク大分

事務局一同

kodomonet.oita@gmail.com